2023/01/24 18:02

わたしは、子どもの頃、母のジュエリーボックスの中からお気に入りジュエリーをこっそりつけてみるのが楽しみのひとつでした。もちろん、母がいない間に。母はファッションやジュエリーには興味がなく、全て父がプレゼントしたものです。ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイア、真珠といろんな宝石がありましたが、中でもわたしのお気に入りはルビーの指輪とエメラルドの指輪でした。
高校生になったある日、思い切って母に「お母さん、指輪付けないなら一つちょうだい」と言ってみました。そして母の前でつけてみたところ、「あなたがつけるとイミテーションに見えるわね。まだ若いから仕方がないけれど。こういうのは、ある程度年齢を重ねないと似合わないわね。」と言われました。少し悔しかったわたしは、年齢を重ねたら素敵なジュエリーを買うんだ!と心に決めました。
そして、今はというと。
あのときの母が持っていたような高価なジュエリーは持っていません。今でも、ルビーとエメラルドは特別な石ですが。
でも、それでいいと思っています。今はたくさんの石たちに囲まれて幸せですし、自分のためにお気に入りの石でアクセサリーを作ることもできます。
いつか、ご縁があるときに手に入ればいいな〜とのんびり構えていることにします。